転職でのブラック企業の見分け方をキャリアアドバイザーが徹底解説

ブラック企業の見分け方

「転職したいけど、転職先がブラック企業だったらどうしよう・・・」

転職を考えている誰もがこんな悩みを抱えているはずです。

今の会社に不満があって転職に踏み切っても、より状況が悪化したら嫌ですよね。

しかし、ブラック企業の特徴を抑えておけば自分の目でしっかりと見極めることが可能です。

このページでは、元キャリアアドバイザーの筆者が、転職でのブラック企業の見分け方を解説します。

もし、あなたが転職活動でブラック企業を見分けられるようになりたいのであれば、ぜひこのページを最後まで読み込んでいただきたいです。

そうすれば、ブラック企業の見分け方が身につき、安心して転職活動を進められるでしょう。

転職サイトでブラック企業を見分ける3つのポイント

転職サイトって良いことばかりしか書いてないから見分けづらいよね。

田中くん

そうですね。まずは転職サイトでブラック企業を見分けるポイントを知っておきましょう。

まず知っておいていただきたいのは、転職サービスにおけるブラック企業の総量です。

転職サイトの場合は掲載企業が自社のPRを好き勝手に掲載することができるので、いくらでもごまかしが可能です。

一方、転職エージェントの場合は紹介求人に一定の審査を設けているところも多く、ブラック企業に当たる確率は低いと言えるでしょう。(優良な転職エージェントに限りますが)

転職サイトと転職エージェントのサービスの違いに関しては『転職エージェントとは?1から100までわかる使いこなし方』にて解説していますので、合わせてご覧ください。

ブラック企業を避けるには、可能な限り転職エージェントを利用したほうがいいですが、どうしても転職サイトを利用しなければいけない場合もあると思います。

ここからは転職サイトにおけるブラック企業の見分け方を見ていきましょう。ポイントは以下の3つがあります。

1.求人掲載期間が長い、掲載頻度が高い

ずっと求人掲載してあるような企業は危険だと言えるでしょう。
あぁ〜!よくあるよね、何度も出てくる会社!

田中くん

求人サイトを一定の期間チェックしていると分かると思うのですが、数ヶ月経っても延々と掲載している求人を見かけることがあります。

そういった企業はほとんどブラック企業だと言えるでしょう。

理由としては以下の2点が挙げられます。

  1. 環境が悪く離職率が高いので常時募集している
  2. 人が大量に辞めるのを想定して大量募集をかけている
簡単に言えば、なんらかの理由で「常に人が足りていない状況」であると考えられます。

多くの場合は劣悪な労働環境で人の入れ替わりが激しい企業ですね。

こうした企業には「従業員使い捨て」の思考があるので注意しましょう。

2.給与に幅がある。相場より極端に高い

すっげぇ給料高い仕事見つけた!応募しよ!

田中くん

安易な判断は危険です。なぜ給与が高いのか考えてみましょう。

求人広告で年収「300万~800万」というような給与幅の広い求人を見かけたことはありませんか?

こうした表記をしている企業はブラック企業である可能性があります。

その理由は以下の2点です。

  1. 成果連動給を導入している
  2. みなし残業代が含まれている
成果連動給ってなに?

田中くん

成果を出せば給料アップというシステムで、ノルマが設けられていることがほとんどです。

「成果連動給」(成果を出せば給料アップ)というシステムを取り入れている会社の場合は、成果が出ないと掲載された給料よりも安くなってしまう場合があります。

ブラック企業の場合は、高いノルマが設定されているため、ほとんどの場合「成果達成」とみなされることがありません。

達成できない目標を提示するなんてひどい!みなし残業っていうのは?

田中くん

基本給に加え、◯◯時間分の残業代をあらかじめ支給するというシステムですね。
みなし残業
残業代を基本給に加えて毎月固定で支給するという制度

例えば、毎月80時間程度は残業があるから、その分は毎月出します。といった形ですね。

え、それって80時間残業しなくても同じ金額ってこと?お得じゃん!

田中くん

いや、多くの場合は時間を超える場合がほとんどです。

定められた残業時間内で終わるなら確かにお得ですが、多くの場合は見込み残業時間を超過します。

上記の例の場合、80時間以上の残業はサービス残業ということになりますね。

体験談
実際に私も見込み残業制度の会社で働いていましたが、毎月180時間の残業があったにも関わらず、80時間分しか残業代が支給されていませんでした。

上記のような理由から「成果連動給」「みなし残業」の制度を取り入れている企業には注意が必要です。

3.PRに甘い言葉が並んでいる

ブラック企業は、自社を魅力的に見せる甘い文章を巧みに使う傾向があります。
甘い言葉?どんなのだろう・・・

田中くん

求人サイトを眺めていると、甘い言葉を使う企業を見かけることが多いと思います。

例えば、以下のような言葉ですね。

  • やる気さえあればOK
  • 年収1000万も可能
  • 成長できる環境が整っている
  • アットホームな環境
  • ノルマ無し
  • 人物重視の採用です
こういった言葉を使用する企業の多くがブラック企業ですが、一方で本当の事を書いている企業もまれに存在します。

文言が本当かどうかを見極める方法としては、その表現の根拠を考えることが必要です。

「なぜ年収1000万が可能なのか?」「なぜ、やる気さえあれば大丈夫なのか?」と一度考えることが大切です。

注意
「年収1000万を超えている社員は何人いるのか」「精神力が必要な仕事なのか、やる気の基準とは?」などど必ず裏付けを取るようにしましょう。

裏付けを取る方法としては、会社の評判が書かれている「企業口コミサイト」などを利用すると良いでしょう。

また、転職エージェントを利用していればこういった情報をキャリアアドバイザーから得ることも可能です。

転職経験が少ない人ほど甘い言葉に誘惑されやすいので騙されないようにしましょう。

転職エージェントでブラック企業を見分けるポイント

転職エージェントでもブラック企業を紹介されることがあるの?

田中くん

残念ながら、悪質な転職エージェントだとブラック企業を紹介される場合もあります。

結論から言うと、ブラック企業を紹介しがちな転職エージェントは「中小の転職エージェント」だと言えます。

その理由は下記をご覧ください。

転職エージェントの仕組み

企業が転職エージェントに支払う仲介手数料は、求職者の年収に比例します。

そのため、転職エージェントとしては「年収が高く、採用してくれそうな企業」に人材を紹介することを使命としていることが分かりますよね。

入社後、半年~1年間継続で勤務しないと転職エージェント側に報酬は支払われません。

そのため、もし仮にブラック企業に人材を送り込んでも、すぐに辞めてしまい報酬がゼロになるリスクがあります。

リスクがあるのに、どうして悪質な転職エージェントはブラックを紹介してくるの?

田中くん

それだけ資金に余裕が無く、とにかく人を送り込みたいんですね。

1人の人材を紹介しても入社後、半年~1年経たないとお金が入ってこないので、転職エージェント業というのは、資金に余裕が無いとできません。

そのため、資金に余裕が無い中小の転職エージェントはとにかく人を送り込んで、資金が入ってくるサイクルを作ろうと必死です。

一方で、大手の転職エージェントは利用者が多く資金繰りにも困っていないため、強引にブラック企業へ転職させようとはしません。

自分たちの評判を下げることになりかねませんので、大手ほどマッチングの精度には気を使っていますね。

質の悪いマッチングをするのは、自分たちの首を締めることになります。
なるほど、やはり有名どころにはそれなりの理由があるんだね。

田中くん

とはいえ、大手の転職エージェントに登録したからといって完全に安心とは言えません。

担当者の質にもバラつきがありますし、トーク力抜群の担当者に惑わされる場合もあります。

紹介案件のすべてを鵜呑みにせずに、最終的な判断はあなたが必ず行いましょう。

面接時にブラック企業かどうか判断する3つの方法

面接

面接は志望先がブラック企業かどうか自分の目で確かめられるチャンスでもあります。

面接というとどうしても企業にチェックされる場として捉えてしまいますが、逆にあなたが企業側をチェックする場でもあるのです。

むしろ、この面接の場でさえ情報収集の手段として臨むのがいいでしょう。

ここからは面接の場でブラック企業かどうかを判断するための3つの方法をご紹介します。

1.面接官の態度を見る

面接官は会社の顔です。そんな人の態度が悪かったらその会社はマズイですね。
やたら高圧的な人にも注意だね。

田中くん

面接官の態度が横柄であったり、高圧的、だらしないなど、面接を受ける側に誠意を持っていない企業はブラック企業であることが多いです。

体験談
私の新卒時のエピソードなのですが、メールや1次面接ではかなり印象がいい会社がありました。

しかし、最終面接はやたら高圧的で役員陣がこんなに人を見下している会社は嫌だと思い、その場で辞退した事があります。(大変失礼ですが、若気の至りということで・・・)

後にその企業は超絶ブラックだという事を知り、行かなくて良かったと安堵しました。

企業主体の採用活動ですが、自社の都合のことしか考えていない企業は入社後も「人が少ないから今は辞めさせない」など、企業の都合を押し付けてくるでしょう。

そのため、面接官の態度が悪い企業は高い確率でブラック企業だと言えるでしょう。

2.労働条件に関する質問への返答を見る

面接でも労働条件などに関してはバンバン聞いたほうが良いですね
でも、なんだコイツって思われないかな・・・

田中くん

面接で労働条件に関して質問する人は驚くほど少ないです。「こんな質問して落とされたら嫌だ」と思う人が多いからでしょう。

しかし、労働条件を知らずにブラック企業に入社し、転職を後悔する方がよっぽど損だと私は思います。

そのため、「離職率」「残業の有無」「給与・就業規定」などに関しては聞いておくべきでしょう。

こういった労働条件に関する質問への返答が無かったり、曖昧な企業はブラック企業の可能性があります。

3.面接時間・内容を見る

どうして面接時間をチェックする必要があるの?

田中くん

ブラック企業は面接が非常に短い傾向があります。

ブラック企業の場合、面接は形式だけでおこなっている場合が多いです。

社員を使い捨ての道具として考えているため、面接に時間をかけていられないんですね。

また、人員不足のために面接前から全採用が決定している場合も考えられます。

そのため、一般企業が30分~1時間程度面接をするのに対し、ブラック企業は5~10分の場合もあります。

人間性も特に見る必要はないので、内容は雑談ばかりの場合が多い傾向にあります。
面接は最終判断する場になりそうだね!しっかりと見極めよう。

田中くん

まとめ

この記事のまとめ

  • 基本的には転職エージェントを利用するほうがブラックに当たりにくい
  • 甘い応募条件は必ず一度疑い、根拠や裏付けをとる
  • 面接では企業側の態度もチェックする

今回説明してきた内容が当てはまる企業のすべてがブラックとはいい切れませんが、内容を頭に入れておくことでブラック企業を回避できる確率がグッと上がるでしょう。

ホワイト企業を目指す場合、求人紹介の責任が伴う転職エージェント経由が最も安心できます。

また、転職エージェントを利用する場合は、中小ではなく下記のような大手転職エージェントを利用するのが良いでしょう。

おすすめ大手転職エージェント

リクルートエージェントやdodaは求人数を重視する方向け、パソナキャリアは親身なサポートが売りなので転職初心者の方にオススメです。

その他の転職エージェントに関しては『転職で失敗したくないあなたへ|転職エージェントおすすめランキング』にてご紹介しています。合わせてご覧ください。