「デザイナーを目指しているけど絵が下手・・・」「絵が下手だけどデザイナーになれるの?」と悩んでいませんか?
確かに、デザイナーは絵がうまいというイメージがありますよね。
結論から言えば、絵のスキルがあれば仕事の幅は広がりますが、必須ではありません。

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デザイナーに画力は必須ではない
デザイナーは美大出身の人が多く、そういった人は総じて絵が上手いため「デザイナーは絵が上手い」というイメージが染み付いていますよね。
しかし、最近は特別な絵の訓練を受けていない専門学校やデザインスクール出身のデザイナーも増えています。
プロのデザイナーでも絵は書けない人がいますし、絵が苦手な人でもしっかりと実績を残しているので、デザイナーには必ずしも画力は必要ではありません。
紙媒体を扱う場合は画力がある方が強い


一概にデザイナーといっても、以下のようにさまざまな職種があります。
- ポスターなどの広告デザインをするグラフィックデザイナー
- 商品の包装などをデザインするパッケージデザイナー
- 本の装丁などをするブックデザイナー
- 紙面をデザインするエディトリアルデザイナー
- WebサイトのデザインをするWebデザイナー
- ゲーム・映像のCGを作る3DCGデザイナー
グラフィックデザインなどの紙媒体を扱う職業の場合は、よりデザイナーの画力を重視する傾向がありますので、絵が上手い人が多いです。
一方、PC作業がメインの職種は絵が苦手な人が多く、例えば3DCGデザイナーは、画力よりもCGを作るための造形力が求められます。
とはいえ、絵が描けるというのは「表現の幅」という意味でも強力な武器となります。
素材としてイラストを手掛けることができるようになりますし、ラフを書いても絵が上手いほうがイメージを相手に伝えやすくなります。
そのため、プロレベルでなくても、多少でも絵を練習しておけば役立つ場面はとても多いでしょう。
絵が苦手なデザイナーは他のスキルを武器にしよう
苦手な絵を練習していくのも大切ですが、どう頑張っても初心者が美大出身のデザイナーに画力で勝てるわけがありません。
美大の人は予備校などに通って絵を描いているくらいですからね。
最低限の画力(ラフが相手に伝わるレベル)を身につけたら、他の得意なスキルを伸ばしていきましょう。
デザイナーの武器となるスキルには、画力以外にも以下のようなものがあります。
- ソフトのオペレーションが速い
- カメラが得意・映像の知識がある
- アナログ工作が得意
- フォントやタイポグラフィの知識が豊富
- カラーの知識が豊富
- インテリア・建築・美術などへの造詣が深い
自分の武器(強み)で勝負していくというのは、デザイナー・クリエイターが生き残るために大切なことです。
デザイナーに大切なのはアンテナを広く張り、センスを磨くこと


デザイナーにとってセンスは命と言われていますが、そのセンスを養うにはどうすれば良いのでしょうか?
実際、広告業界には絵やソフトのスキルがあっても、センスがない人はとても多いです。
そういう人に限って普段の忙しさに忙殺され、流行のデザインなどの情報収集を怠る傾向があります。
センスを養うには、電車の中吊り広告に目を向けてみたり、お店のロゴやWebサイトのデザインをチェックしたりと日頃から「良いデザイン」に多く触れることが大切です。
多くの良質なデザインに触れることで表現の幅が広がり、デザインの引き出しが増えます。
それがクリエイターとして長く活躍する秘訣でもあり、最も重要なスキルだと言えるでしょう。
体験談 : 知り合いのWebデザイナーの話
私がクリエイティブ系のスクールに通っていた当時、Webデザイナーを志す友人がいました。
彼は絵がとても苦手だったのですが、Webデザインの観点から見るととても優秀で、様々なコンテストで受賞していました。
結果としてWeb業界では一目置かれる企業に入社し、現在は大企業のWebデザインに携わるなど、第一線で活躍しています。
「彼はなぜ絵が下手でも成功できたのか?」と考えてみると、やはり「圧倒的な知識とセンスの持ち主」だったからでしょう。
思い返すと、彼は平日は夜までWebの勉強をし、休日は美術館に行ったり、展覧会に行ったりしていましたね。
普段の努力に加え、センスを磨くための情報収集を怠らなかったことが成功に繋がったのでしょう。

まとめ:必須ではないが仕事の幅が広がる
デザイナーに画力は必須ではありませんが、ある程度絵が描ければとても便利です。
しかし、画力よりも自分の強みを伸ばすことが大切で、アンテナを広く張ることが生き残るためには不可欠。
これからデザイナーを目指す人は上記のことを忘れずに覚えておきましょう。
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